設立趣旨書

趣旨

甘利山は標高1731m山梨百名山にも数えられ県内では数少ない高層湿原(椹池)を有する自然豊かな山です。甘利山と言えばその数15万株と言われるレンゲツツジが有名ですがアヤメやヤナギラン、キンバイソウなど300種類もの草花が咲き誇る自然の宝庫です。

昭和30年頃までは麓の人達の生活必需品として灌木の伐採や笹の下刈りをしておりましたが近代化や高齢化により山の手入れが行われなくなってしまいました。その結果ミヤコ笹が繁茂しレンゲツツジを始め多くの草花が減少してしまいました。

地球の温暖化や自然の変化は防げませんが何もしなければゆくゆくは笹原化してしまいます。全山真っ赤に映えたレンゲツツジを私たちの子供や孫にぜひ引き継いでいきたいと思い10年前から有志により笹の下刈りや植生調査を始めました。その結果レンゲツツジやヤナギランなど復活し始めましたが近年は鹿の食害によるレンゲツツジや高山植物の減少と言う新たな問題も出てまいりました。

鹿柵の設置や下刈りの拡大など活動の規模も年々大きくなっており現在の自然保護活動を継続、拡大していくためには行政のバックアップやより多くの市民、民間企業の参集がより一層必要となりました。

甘利山の美しい自然を後世に残すためここに特定非営利活動法人の設立を目指すことといたしました。

申請に至る経緯

  • 平成11年 秋 レンゲツツジや高山植物がミヤコ笹に覆われ激減しているのに心を痛めた仲間によりミヤコ笹の草刈りを始める
  • 平成12年 春・秋 自然を愛する有志により遊歩道入口、東、西の草刈りを始める
  • 平成13年 6月 甘利山倶楽部発足
  • 平成13年 7月 小・中・高校生の甘利山観察会のガイド実施
  • 平成13年 春・秋 草刈り実施(定例事業へ)
  • 平成14年 5月 甘利山倶楽部会則作成
  • 平成14年 6月 レンゲツツジの開花調査始める(定例事業へ)
  • 平成14年 7月 レンゲツツジの挿し木に挑戦
  • 平成14年 9月 植物観察会始める(定例事業へ)
  • 平成15年 1月 探鳥会参加(定例事業へ)
  • 平成15年 4月 巣箱設置(旭町山口子供エコクラブ・野鳥の会との合同作業)
  • 平成15年 7月 星空の観察会お手伝い
  • 平成15年 7月 中学生60名によるフィールドボランティア下草刈りの指導
  • 平成15年 11月 巣箱掃除(定例事業へ)
  • 平成16年 6月 レンゲツツジ視察(韮崎市議会議員、森林総研、峡北林務、韮崎市観光室、韮崎市農林室)の案内
  • 平成16年 6月 森林総研とタイアップしたレンゲツツジの育成試験始まる(定例事業へ)
  • 平成16年 7月 調査地における植生調査始まる(定例事業へ)
  • 平成16年 7月 レンゲツツジ視察(韮崎市長、韮崎市観光室、韮崎市農林室、山梨県緑化センター、森林総研)の案内
  • 平成16年 10月 韮崎市役所有志(41名)の草刈りボランティア活動の指導
  • 平成17年 12月 財団法人・山梨環境財団より(若宮賞)の表彰を受ける
  • 平成18年 7月 韮崎工業高校(42名)ボランティア授業の草刈り活動を指導(定例事業へ)
  • 平成19年 5月 富士島建設協力会(清掃と登山道整備事業)(80名)の指導
  • 平成19年 6月 上野原公民館主催(甘利山ハイキング)のガイドをする(ガイド定例事業へ)1
  • 平成19年 8月 やまなし森づくりコミッションに加盟
  • 平成20年 8月 韮崎市中央公民館(親子で楽しむイベント)が甘利山で行われた、倶楽部員手伝い(定例事業へ)
  • 平成20年 8月 夏の草刈り始まる(定例事業へ)
  • 平成20年 11月 第一回甘利山クリーン大作戦行われる、指導(定例事業へ)
  • 平成21年 8月 森林総研と共同で鹿害調査
  • 平成21年 10月 鹿柵設置始まる(定例事業へ)
  • 平成22年 2月 昭和初期からの甘利山関連の記事調査始まる(定例事業へ)
  • 平成22年 4月 グリーンロッジ山岳資料室に資料提供
  • 平成22年 春・秋 甘利小4年生郊外学習で甘利山にくる、指導(定例事業へ)
  • 平成23年 5月 鹿柵内外の植生調査始める(定例事業へ)
  • 平成24年 8月 特定非営利活動法人への設立検討会を発足する
  • 平成24年 11月 特定非営利活動法人甘利山倶楽部の設立総会において申請することを決議した

平成24年11月17日
特定非営利活動法人甘利山倶楽部
設立代表者
氏名 清水 一